霊感があるという小中学校時代の友人の話。
都内のとある廃病院に部の仲間と肝試しに行ったそうだ。他の仲間に霊感はないらしい。
いろいろな部屋をなんとはなしに物色していったところ、(何階かは聞いていないが)とあるフロアで突き刺すような感覚と何者かの気配がしたそうだ。「やばい、出ちまったな」と感じて仲間に帰ろうと促した。
するとその瞬間、その気配が友人に向かってダダーッと駆けていった。友人は非常なやばさを感じて仲間から離れ、同じフロアを逃げ回った。
が、すぐに追いつかれ体を締め付けられたとのこと。すぐに部の仲間が駆けつけてくれて彼を背負い、一緒に廃病院を抜け出して事なきを得たらしいがその際友人は締め付けられる痛みの中でたしかにこう聞いたという。
「余計なまねをしやがって!!」