漏れが小学生の頃、キャンプが大好きで夏休みは毎年Y○CAなんかの長期キャンプに出かけていた。
当時の漏れは幽霊とかそういう物は一切信じていなくて、真っ暗な夜の森なんかも一人でも物怖じもしませんでした。小学校5年生の夏の信州サマーキャンプで夜に肝試しをやった時の話。
その肝試しは、男女4~5人でグループを組んで、宿舎からすぐ裏の山の中腹にある廃屋まで行って、そこの中に置いてあるカラーボールを取ってくるという内容でした。漏れはかなりのDQNだったので、一緒に行かずに常に先回りして、メンバーを脅かし、もてあそんでいたのでした。
漏れのグループは一番最初の組だったので、脅かしながらにふっと思いついたのが、廃屋に先回りして仕掛けを作ってもっと脅かしまくってやろうと。漏れはダッシュで山道を駆け上がり、廃屋にたどり着いたのとき、なにやら廃屋のなかから物音がしました。
そのとき漏れは、きっとリーダー(引率の先生や大学生?をそう呼ぶ)が先回りして、廃屋で脅かすつもりだな・・・と思ったので、逆に脅かしてやろうと、裏口見つけてそこからはいったのですが、廃屋のなかにいたのは、犬ぐらいの大きさの動物で、くちゃくちゃと音を立ててなにかを食べていました。これはマズイと思って、足元にあった、おかず皿を投げつけたのですが、それが見事なぐらいに頭にヒットして、”キャン”と凄まじい悲鳴をあげました。
やった!これで追っ払える!と思ったのですが、その動物はこちらを睨みつけただけだったので、さらに手に持っていた皿を投げつけ、当たったと同時にその動物は、たしかに人の言葉で”ゆるさない”とか”ゆるすまじ”みたいな事を叫んだのです。さすがにこれにはおどろいて、一目散に逃げて宿舎まで戻り、事の次第をそこにいたリーダーに話したところ、2~3日前から、麓の村に野犬が出て鶏が何匹もやられたので、注意をするようにと言われていたらしく、人の言葉はともかくとして、野犬が出たと判断したようで、安全の為に肝試しは中止になったのでした。
その後の夜、その事を同じ部屋の仲間に話したのですが、それがきっかけで怪談話が始まって、みんなで布団なかでゴソゴソと話していたとき、床の下からゴソゴソと音がしたのでした。みんなが何だろうと聞き耳立てて聞いていたところ、その音は止んで、”覚えていろよ”と一言叫び声が聞こえました。
他の仲間も声をはっきり聞こえたらしく、何人かがパニックになり、収集がつかなくなり、リーダを呼んでようやく落ち着いたころには、もうほとんど朝でした。なんか、自分で読み返してみると、洒落にならないほどでは無かったかな・・・ですね。
感受性の強いガキだったということで。昔から今に至るまで、幽霊とか妖怪とか全然信じていないし、科学的(?)に存在する訳ないと思っているんですが、訳の解らない物と遭遇率が高いのだけど、どうしてだろう。
他にも、河童(のようななにか)とか、鬼(のようななにか)とか、小人(のようななにか)とか、最近では、一反もめん(のようななにか)を目撃したりしました。いったい、なんでしょうね???