最近迄、S県のK市(北区某所の隣駅)に住んでいました。
その時の話です。自分は元々、憑依というか…拾ってきやすい体質なので、そう云う『気』が感じないところを重点的に探して、不動産屋さんから、そのアパートへ案内されました。
近くにお寺さんが有ったのですが、墓所の手入れも良く、隣のコンビニに夜になるとちょっと、人淋しいモノが出入りしてましたが(見えないけど感じる)、憑いてくるコトも無く、アパートもセキュリティ万全で、田舎から上京して来た自分には、ピッタリの場所だったんです。…ところが、何年か住む内に、周りに大きな建物が建ちはじめ、とどめは、近所のお寺の代替わりが決まってから、状況が変わってきました。
始まりは、オートロックのドアを開けると、何か居るとかそんな事から。『見なかった』事にして、ソレは無視する事が出来たし、部屋迄入って来る事も無かったのですが…ある朝、久しぶりに金縛りに遇いました。
その瞬間、布団の私の横にスル~と「何か」が入り込んで来たのです。人とも何とも分からない不気味な感触…自分はひたすら、般若心経を心の中で唱え続けやっと、「何か」は、離れて行きました。
もの凄い疲労感と、嫌な気配を残して…引っ越す程の蓄えが無かった為、その後もそこに住み続けたのですが、数ヶ月後の朝、また「何か」がスル~と同じ場所に入り込んで来たのです。今度はハッキリ「動物」だと云う事が分かりました。
体毛の感触がするのです。この時も同じ方法で、お引き取り願ったのですが、数ヶ月おきに「何か」はやって来るようになりました。
何が怖いって、どんどん「何か」は大きくなっていくのです。大型犬並の大きさで、『ハッハッ』と、動物特有の息づかいが聞こえて来るようになり金縛りもなかなか解けなくなっていっていました。
般若心経を何度唱えても「何か」は去らなくなったのです。般若心経の後に、早九字を唱え、心の中で、『喝!!』と唱え、やっとそれは、去って行きました。
その頃、仕事とか色々なトラブルを抱えていた自分は、コレにも参っていた事も有り、実家に帰郷する事に…。実は実家も出るんですが…トホホこの文章を打っている間、ラップ音が鳴り続けてます。
しかし、あのアパートの次の住人が憑かれる体質で無いこと、「何か」があれ以上大きく育たない事を祈るばかりです。