だいぶ前、古本屋で面白そうな小説を買った。
家に帰って、さあ読もうと思ったら、ページが引っ付いてて剥がれない。そうっと剥がして、何とか開ける事ができた。
が、中身がおかしい。小説などではなかった。
見たことも無い不気味な花や草木の絵、難解な天文学を示したような図、意味不明の文字。カバーはそのままで、中身だけがそんな感じのものだった。
古本屋で見たときは確かに小説だったのに・・・めくっていくと、最後のページにメモみたいなのが挟まってた。それは日本語で、「幻」とだけ書いてあった。
端っこに血みたいなのも付いてた。気持ち悪いから捨てたけど・・・ネットが普及して知ったけど・・・あれは、まさか・・・