役員やってる先輩に誘われて、その会社にはいった。
「田舎だし色々でるけどがんばって戻って来い」と言われ、ほんとにど田舎の店に配属された。ほんとに猿とか鹿がでるらしく、生活に少し疲れていたおれには丁度よいリハビリを兼ねた研修と考えるようにした。
店は後ろ半分が住居になっており、簡単な歓迎会をかねた飲み会を開いてもらった。飲み会が終わると店長が他のスタッフに「おまえらも泊まっていけ」と半ば命令口調で話してる。
おれはきたばっかりで家も距離があるので泊まることになっていたが、この言い方にはちょっとムッときていた。結局店長に逆らえず、俺と店長の他に2名がとまることになった。
んじゃ寝るかと8畳の部屋に布団を出しているとスタッフの一人が「○○さん、申し訳ないけどドアに近いほうで寝てもらっていいですか?」といってきた。他の2人は無言でこっちみてる。
なんかいやな雰囲気。「いいですよ」軽く答えて、みな寝床についた。
しばらくして誰かの歩く音で目が覚めた。普段は1回寝ると朝まで起きないタイプだが、ナゼか目が覚めた。
ドアの向こうを誰かが歩いてる。床はフローリング。
ドスドスと気がついて欲しいかのように、足音をワザとたてているように思えた。「誰だろ?」俺は隣に寝てる3人の方をみた。
ビビッた。3人が俺のほうをみていた。
部屋の豆電球に照らされて光る目が六つ、そしてみな恐怖の表情を浮かべていた。考えてみると、人数はあってる。
んじゃ廊下で歩いてるのは誰だろ??俺は隣のヤツが制止するのも気にせずにドアを開けた。でも、誰もいない。
何回か足音がしてはドアを開けて、という状態になったが誰もいない。でも確実に気配だけはしてる。
廊下の奥がトイレになっていたのでそこまでいったら、壁に飾ってあるマスコット人形みたいなものが揺れているだけだ。それ以来そこに泊まるとその現象がかならずおこる。
全て実体験です。ほんとはこの後店が繁盛してウラの空き地に寮を立てることになるのですが、そこが凄かった。
またの機会に書きます。