友達がバイトの先輩から聞いた話です。
その人が奥さんと一緒に岡山に旅行にでかけたときの話。夜に次の目的地に向けて車を走らせていました。
車は市街地を離れ山奥に入っていきます。地図の通りに走っているはずなのに、一向に目的地に着く気配がありません。
そうする内に山の中に『○○小学校』と書かれた看板が見えてきました。どうやら廃校のようです。
もうその先には道はありません。仕方ないので来た道を戻ることにしました。
数分後、彼らの車の前にまた『○○小学校』の文字が・・・。戻ってきてしまったのです。
それから何度引き返しても元の場所に戻ってきてしまい、二人は途方に暮れました。仕方ないのでその日は車中泊をし、明るくなってから山を降りようということになりました。
お酒を少し飲んだ後、二人はすぐに眠りに着きました。『・・・ひっ!!』外が明るくなり始めたころ、奥さんの悲鳴で先輩は目を覚ましました。
なんと、窓ガラスに子供の小さな手形が無数に付いていたんです。・・・まあここまでならよく聞く話ですよね。
その先輩が外に出て窓の手形をふき取ろうとしましたが、なかなか取れません。すると、奥さんが車の中から小さな声で言ったそうです。
『これ・・・内側に付いてるよ・・・・。』