私は特に霊感は持っていないのですが、幽霊らしきモノを何度か見ました。午前1時頃、友人2人と共に別の友人Aの家に泊まるため歩いていた時向かいから銀色っぽいジャージを着てフードを被った男性が走って来ました。
私達は横一列に並んでいたので邪魔だろうと思い、道路側にいた私は壁側の友人の後ろに移動しました。すれ違いざま男性が会釈をしてくれたので私もペコリと頭を下げました。
男性が走り去った後また元の位置に戻ると、友人2人がポカンとした顔をしています。どうしたのかと聞くと、「お前こそどうした」と返って来たので私は「男の人が走って来たから邪魔だと思って避けた」と答えました。
外灯も殆ど無い道で暗かったので見えなかったのかな?と思い、その後も「わざわざこんな時間にジョギングしなくてもねぇ、でもちょっと格好良いお兄さんだったよ」等と軽い世間話のつもりで続けました。しかし友人達の顔は暗い中でも分かるくらい引きつっています。
そして友人の1人が急に私の腕を掴み、猛スピードで友人Aの家に走って行きました。もう1人の友人も無言で走り続けています。
私の話は聞いてくれません。走っている間にも何人かとすれ違ったので、酔っ払いがふざけていると思われているのだろうな、申し訳ない…と思い(実際呑んではいなかった)、軽い会釈を繰り返していました。
友人Aの家に着いて話を聞いた所、私達は駅から此処まで誰ともすれ違っていないとのことでした。翌日、友人Aの家の近くを散歩していると、道路端に何故か柳が大量に植えて(生えて?)ありました。
柳の下に集まるというのはあながち迷信ではないのかもしれません。私は普段は幽霊など見ないのですから。