小学校2年くらいの時の話当時おばあちゃん家にはおばさん一家が同居してた。
4人目の子供が生まれたと言うので会いに行った。おばあちゃん宅は玄関を入ると右に階段、廊下をはさみ左が居間。
居間と廊下にはガラス戸があり、その上にも長細いガラス戸があった。居間は8畳くらいのが2間。
2階はおばさん夫婦と子供たちの部屋があり、おばあちゃんは1階の廊下の突き当たりが部屋だった。昼間は生まれたばっかりの赤ちゃんをあやしてた。
何故かこの子がよく笑った・・・おれの顔が面白いのか??その日は孫を見に曾ばあちゃんも来ていた。奥の居間に布団を川の字にひいてあり、右が曾ばあちゃん、左にいとこの子、真中が俺。
枕はガラス戸の方向であった。寝てからどれくらいたっただろう・・・赤ちゃんの鳴き声で目を覚ました。
気にもせずまた寝ようとすると妙なことに気が付いた。2階で泣いてる赤ちゃんが移動してるような感じがした・・・部屋から出て2階の廊下を泣きながら移動してるような感じだ。
泣き声が廊下から階段を降りてるようだ。しかも泣き声から「ひっくひっく」と泣き止みながら。
ふと頭を上げ、ガラス戸の方を見た。ちょうど上のガラス戸が開いていて階段が見える。
その時は怖いとかはなく階段をずっと見ていた。そして「ひっくひっく」しながら後ろ向きでハイハイをしながら降りてきてる赤ちゃんがいた。
生まれたばっかりの赤ちゃんがハイハイをして降りてきた。恐怖とかではなく何を思ったか寝たふりをした。
その赤ちゃんがガラス戸を開け近づいて来る。まだ「ひっくひっく」してる。
そしておれの枕もとまでやってきた。と、その瞬間赤ちゃんは足元にいた・・・足元から体の上をハイハイしながら移動してきた。
そして急に体が動かなくなり、目も開けれなくて意識が遠のいた。どれくらい経っただろうか・・・気づいたときには赤ちゃんはいなく、ただ恐怖だけが残っていた。
あまりにも怖かったのでおばあちゃんの元へ行き一緒に寝てもらった。朝、おばあちゃんに話をしたら変な夢を見るね~と夢で片付けられてしまった。
そしてみんなそんな話信じないんだから誰にも言っちゃだめだよ、って。自分でもそれが夢だと思い込んでいた。
その後なんとなく祖母宅には近づかなくなった。それから小学校6年くらいのときに、おばあちゃん宅に同居してるおばさんとは別のもう1人のおばさんが家に遊びにきた。
そのおばさんが母に「おね~ちゃん聞いてよ、ピンポ~ンってなったから出たら知らないおばさんがいて、急にあなた金縛りにあいません?って聞いてくるのよ~」おれは金縛りって当時知らなかったから??って思ってた。「そしたらそのおばさんが、あなたには水子の霊が憑いてるから御払いに行きなさいって・・・確かによく金縛りにあうから怖くなって御払いに行ってきた」って・・・話がいまいち判らなかったから、詳しく金縛りの事とか色々聞いたら、叔母さんがまだおばあちゃん家に住んでる時から金縛りによくあってて、そこにいた水子の霊を連れてきてたらしい。
その水子の霊ってのは、おばあちゃん家に同居してるあばさんが数回子供をおろしてて、その水子の霊だろうって話だった。またまた数年がたち、同居してたおばさん家族は近くに引っ越した。
1人暮らしになったおばあちゃん宅を、金縛りにあうおばさんが建て替えるって話になってた。図面とか資金なんかも出来てて、いざ着工しようとしたときに突如中止になった。
詳しい話はわからないが、30年たった今もあのときのまま残ってる。今はおばあちゃんが死んでしまい、いとこ家族が住んでいる。
それが原因なのかわからないが、金縛りにあうおばさんは子供の産めない体になってしまった。