元彼の洒落にならない体験談。
肝試しが好きでその日も○○山へ車で肝試しにいった。山に入ってしばらく進むと脇に小さい神社があってさ。
興奮してみんな「あそこやべー!」とか言ってんの。酒の勢いもあって車の中のやつら全員乗り気。
大丈夫だって!!と何を根拠にいうのかわからんが馬鹿笑いしながら運転手のBが車を止めた。神社はこれといって何もなかった。
小さな祠が一つあって、その祠の側にでかい木が一本立ってた。周りは真っ暗で雰囲気は最強だったが全員酒が入ってるので関係ない。
「うひょ!こえぇええ!」なんて言いながらおもしろ半分に祠に手を合わせたり付近でふざけ回ったりしていた時。霊感が微妙にあると言うAがふざけるのをやめて俺の方をじっと見つめてる。
俺は祠の側の木を背にして立ってて、「エロくて裸エプロンで仕事帰りの俺を迎えてくれるあゆ似の彼女を俺に下さい!!」とか祠に祈ってる連れをみながら爆笑していた。Aもさっきまで一緒に爆笑していたのに、急に真剣な顔になって俺を見ている。
そして突然おれの手首をつかんで強引に俺を引っ張った。「なぁ、こんな時に悪いんだが、俺、明日早いんだわ。
そろそろかえらねぇ??」Aの顔が懐中電灯の中で妙に青白い。「なにいってんだよ、お前明日休みとかいってたじゃん」「まじわりぃ。
ぼけててさ、忘れてたんだよまじ。」Aはそう言って笑ったが無理矢理作った笑顔みたいな感じだった。
Aが微妙に霊感があることは皆知ってる。もしかしてやばいのか?でもいつもならこれ以上は行くなとかあそこに○○がいるとかまず言うしこいつ。
はしゃぎまわってるやつを収集して車に戻りエンジンをかけた。するとAが早口で言った。
「絶対神社の方見るな!!!」この一言で全員了解。かなり飛ばして峠を降りた。
車内全員無言。Aはうつむいて青白い顔でなにやらぶつぶつ言っている。
地元の町について、ファミレスに入り、俺が聞いた。「なにがいたわけ?」「後ろ向いたやついる?」とA全員見てなかった。
それからなおAの答えを聞いて全員てんぱった。「Y(彼)が立ってたとこの後ろに木があっただろ。
そこから白い着物来た女がゆっくり出てきてお前の首に手をかけようとしてたんだよ。目がやべぇんだよ…俺も酔っ払ってていつからあの女がいたかよくわかんねぇんだけど最初は木の陰にいてさ。
酔い冷めて固まってしばらく見てたらなんか出てくるんだよ。皆が車に走る間その女ずっとお前の事目で追ってたぞ。
エンジンかかるまで生きた気しなかった。あんなやばい気初めてだったわ。
安心して神社の方見たら、その女、こっちに向かってくるんだよ。最初はゆっくりだったけど段々スピード上がってくるの。
絶対生きてるもんの早さじゃないの。まじ、すぐ後ろをキープしてはしってんの。
途中で消えてくれたけど、追い付かれたらどうしようと思って必死でお経となえてたんだ、俺。」「なぁ、なんで言わなかったんだ?」俺が聞いた。
「あんな至近距離で言えるかよ。見えてるってばれたらそれはそれでやばいぞ。
全員ぱにくって運転とか無理になんだろ」うちの元彼は白い着物の彼女に狙われていたらしいです。この彼は肝試し好きな性格のせいで自分は見てないけど実はヤバかった系の話しをけっこう話してくれてたのでまたアップします。